専攻医・研修医向け
- キャリアパスはどのようになっていますか?
- 臓器横断的ながん診療を習得した上で、将来的には腫瘍内科専門医(がん薬物療法専門医)取得を目指します。専門医取得後は、大学院進学・研究留学・がん専門病院勤務など多彩な進路が開けています。研究者志向の方には国内外のネットワークを活用したキャリア支援も行っています。
- 見学・相談は可能ですか?
見学・説明会を随時受け付けています。専攻医募集・研修プログラム説明会についてのお問い合わせは、所定のフォームまたは メール(co.conc@tmd.ac.jp)にてご連絡ください。
- 研究・学会発表の機会はありますか?
はい。ASCOやJSMOなど国内外学会での発表実績が多数あります。専攻医・研修医の段階から、学会発表(国内外)や論文執筆、大学院進学支援などの体制を整えています。
研究テーマとしては、新規分子標的・がんゲノム・免疫チェックポイント阻害薬・AIデータ解析、PROTACといった新規機序の薬剤開発など、最先端分野をカバーしています。- どのような研修内容がありますか?
臓器横断的ながん治療や薬物療法を中心に、外来・病棟管理、臨床研究参加までを含めた研修を行っています。
‐ がん薬物療法の基礎 → 臨床応用 →研究参加
‐ 臓器横断的視点を養うため、消化器癌(食道・胃・大腸・肝臓・胆道・膵臓)・頭頸部癌(口腔・咽頭・唾液腺)・希少がん(軟部肉腫・原発不明・小腸癌・神経内分泌腫瘍)など多様な領域を扱います。
‐ 日常診療だけでなく、臨床試験・ゲノム医療・早期開発治験など、研究に参画できる機会もあります。- 勤務条件はどのようになっていますか?
基本的には大学病院で週4日(祝日除く)診療し、関連施設で週1日勤務します。オンコール体制・休日出勤なども含めてバランスの取りやすい配慮を行っています。
- 専攻医の出身大学に偏りはありますか?
いいえ、本学の特徴として全国各地の大学から集まっています。学閥がなく、風通しのよい教室です。多様なバックグラウンドを持つ医師が在籍・研修しています。
互いに刺激し合いながら成長できる環境です。- 当科には専攻医は何名いますか?
現在、専攻医が 2名 在籍しています。
幅広い症例・多職種連携を経験できる環境です。
患者さん向け
- 診療時間と場所を教えてください。
外来は原則として平日9時〜17時、完全予約制で行っています。
受診場所:東京科学大学病院2階 臨床腫瘍科外来- セカンドオピニオンは受けられますか?
はい、可能です。
主治医からの診療情報提供書をもとに、現在の治療方針に関するご相談や他の選択肢について説明いたします。- 治療中の生活支援や相談はできますか?
がん看護専門看護師、薬剤師、管理栄養士、医療ソーシャルワーカーなど多職種チームが連携してサポートします。
副作用管理や生活支援、仕事との両立、在宅療養などについてもご相談いただけます。- 予約や紹介状は必要ですか?
初診の際は、紹介状のご持参をお願いしています。
地域の医療機関と連携し、診療情報を共有することで、より安全で質の高い治療を行っています。- 治験や臨床試験への参加は可能ですか?
当科では複数の臨床試験(治験・医師主導試験)を実施しています。
希望される場合は、診察時に医師へご相談ください。安全性や倫理性を厳重に管理しながら進めています。- 免疫療法や分子標的治療も受けられますか?
はい。免疫チェックポイント阻害薬(ニボルマブ、ペムブロリズマブなど)や分子標的治療薬も取り扱っています。
また、がん遺伝子パネル検査(C-CAT登録施設)に基づく個別化治療も実施しています。- 他の科(外科や耳鼻科など)とどう違うのですか?
臨床腫瘍科は「薬物療法の専門チーム」です。
外科や耳鼻科、放射線科と連携しながら、患者さん一人ひとりに最適な治療(手術+薬物+免疫療法など)を組み合わせて計画します。- どのような患者さんが対象になりますか?
消化器がん、頭頸部がん、胆膵がんなどの固形がんを中心に、手術や放射線治療が難しい方、または再発後の治療を必要とする方を対象としています。
セカンドオピニオンや治療方針相談のみの受診も可能です。- 臨床腫瘍科とはどのような診療科ですか?
がんの薬物療法(抗がん剤、分子標的薬、免疫療法など)を専門とする診療科です。
臓器ごとの境界を越えて、全身的ながん治療を行う「がん治療の総合窓口」としての役割も担っています。



