東京科学大学臨床腫瘍科では、多施設共同臨床試験を中心とした臨床研究に積極的に参画しています。JCOG、JACCRO、WJOGなどの主要研究グループと連携し、標準治療の確立、新規治療の評価、バイオマーカーの探索などを通じて、エビデンス創出と治療の個別化に貢献しています。
特徴と強み
- 高精度なプロトコール準拠率と質の高い症例登録管理
- 専任CRCの配置による症例対応とモニタリング支援
- 多領域(大腸・胃・膵・胆・頭頸部・口腔・原発不明など)での研究展開
このように当科では、日常診療と密接に結びついた臨床研究を実践し、次世代のがん診療をリードするエビデンス創出に取り組んでいます。
さらには、臨床検体を用いたバイオマーカー探索や、新規治療法の開発につながるトランスレーショナルリサーチを展開しています。基礎研究者や他学部(歯学部・工学系)との共同研究も積極的に推進しており、がんゲノム解析(リキッドバイオプシー)・オルガノイドモデル・免疫プロファイル解析と治療反応性の関連・AI活用といった最先端技術を臨床に還元することを目指しています。
当科で参加中・参加予定の臨床研究・治験(抜粋)
- JCOG2014: 標準化学療法に不応・不耐な切除不能進行再発大腸癌患者を対象としたTrifluridine/Tipiracil単剤療法とBi-weekly Trifluridine/Tipiracil+Bevacizumab併用療法のランダム化比較第III相試験
- JCOG2004: 切除不進行・再発大腸癌に対する二次化学療法におけるFOLFIRI療法と併用するVEGF阻害薬(ベバシズマブ、ラムシルマブ、アフリベルセプト)の選択に有用なバイオマーカーを探索するランダム化第II相試験
- JCOG1503C: Stage III治癒切除大腸癌に対する術後補助療法としてのアスピリンの有用性を検証する二重盲検ランダム化比較試験 (EPISODE III)
- JCOG1805:再発リスク因子」を有するStage II 大腸癌に対する術後補助化学療法の有用性に関するランダム化第III 相比較試験
- 切除不能大腸癌に対するトリフルリジン・チピラシル+ベバシズマブの従来法 と隔週法の実用的ランダム化第Ⅲ相試験(PRABITAS)
- 切除不能進行・再発大腸癌に対するフルキンチニブ単剤療法のバイオマーカー探索を含めた観察研究(FruBLOOM試験)JACCRO CC-19
- FGFR2b陽性切除不能進行・再発の胃または食道胃接合部腺癌における臨床病理学的特徴を評価する前向き観察研究
- HER2陰性・CLDN18.2陽性の切除不能進行再発胃または食道胃接合部癌に対するCapeOX+ゾルベツキシマブ療法を参照群とするSOX+ゾルベツキシマブ療法の有効性を検討するランダム化非比較第Ⅱ相臨床試験(JACCRO GC-12(C-SOLVE試験)
- 「HER2陰性・CLDN18.2陽性の切除不能進行再発胃または食道胃接合部癌に対するCapeOX+ゾルベツキシマブ療法を参照群とするSOX+ゾルベツキシマブ療法の有効性を検討するランダム化非比較第Ⅱ相臨床試験(JACCRO GC-12(C-SOLVE試験))」におけるバイオマーカー研究(JACCRO GC-12AR)
- 治癒切除不能な進行・再発大腸癌患者を対象としたオキサリプラチン誘発性末梢神経障害の感覚異常症状に対するART-123の第3相試験(ART-123-CIPN-301試験)